災害時の「安全ゾーン」②

なぜ、近年建てられた住宅についても、
「家の中の方が安全です」と言いきれないかというと、
屋内では、家具や電化製品の倒壊やガラスの飛散などが発生します。

地震の際、屋内でのケガの原因のほとんどが、家具の転倒や収納物の落下、飛散で、
ケガの原因の約50%を占めます。
さらに、ガラスの割れ・飛散を加えると、実に75%にもなります。

具体的な例を挙げると、
 ・食器棚の扉が開いて、中の食器類が散乱、落下する
 ・テレビや電子レンジも倒れてくる
「食器棚」に収納されていた皿が水平に飛んできた...などという証言も。
そして、室内が散乱していると、避難の遅れにつながります。

地震に備えて家の中でできる対策については、
・背の高い家具や倒れやすい家具は寝室以外に置くようにし、
 L字金具や突っ張り棒などを 使って壁に固定しましょう。
・食器棚などの観音開きの扉は耐震ロックなどをかけて開かないようにしましょう。
・玄関や廊下など避難経路に大きな家具や割れやすい家具を置かないようにしましょう。

ちなみに、家屋の倒壊によるケガについては、全体の約3%に留まります。
地震の最初の小さな揺れや、緊急地震速報が聞こえたら、直ちにドアを開けるなど
避難経路を確保した上で、あなた自身の「安全ゾーン」へ避難することが大切です。

弊社の家づくりでは、間取り・プランを考える段階から、家具の配置なども含め、
ご家族の「安全ゾーン」を意識したご相談、ご提案を心がけています。

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出典:suumo 後悔しない家づくりで知っておきたい耐震の基準とは


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