第4回 3つの住宅ローン商品の特徴 ~ 固定金利選択型金利 ~

続いては"固定金利選択型金利"についてお伝えします。

これは、固定という単語が入っているため、固定金利の仲間のように感じますが、
実際のところは変動金利の仲間です。

銀行に行ったことがある方なら、
3年固定、5年固定、10年固定
といった住宅ローン商品をお聞きしたことがあると思いますが、
地方銀行の主力商品となるのが、この固定金利選択型金利です。

金利設定や金利の固定期間は各銀行によって様々ですが、
固定期間が短ければ短いほど金利が安いのが特徴になります。

この商品は、当初固定期間だけは低い金利が設定されているし、
返済が変わらず安心ですが、

期間が満了し、再度同じ住宅ローンを選ぼうとした場合、
商品の性質上、貸出金利が上昇します。
(よほど現在より景気が落ち込んでいる場合なら上がらないかもしれませんが・・・)

あるいは、銀行によっては、当初の固定期間が終了すると
必然的に変動金利に切り替わるところもあるので、
この固定金利選択型金利を選ぶ場合には、こういったことも理解した上で選ぶべきです。

なにより、この商品を選ぶ上で気を付けなければいけない点は、
先程の変動金利と違って、返済額の上限ルールがない点です。

つまり、一気に返済負担が上がってしまうかもしれないということ。

やはりこの商品も、自己資金が多く借入金額が少ない方だったり、
着実に貯金をすることが出来、
もし金利が上ってしまった時には、ある程度まとまったお金を返済出来るような
経済的余力がある人じゃなければ、安易にオススメ出来るものではないんですよね。

期間満了時に、借り換えという選択肢もあり、
それを提案する住宅会社もありますが、
これもよく考えるべきです。

なぜなら、銀行で住宅ローンを組む場合、
必ず団体信用生命保険という生命保険に加入させられるのですが、
もし固定期間満了時において体調面に難が出てしまっている場合には、
この保険に加入出来なくなり、
そうなれば借り換えが出来なくなってしまうからです。

以上が、固定金利選択型金利の特徴です。