窓の種類と機能(後編)

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参照 YKK

● 防犯ガラス
泥棒の多くは、窓ガラスを割って侵入するため、防犯対策を強化するお宅では窓ガラスに防犯合わせガラスというガラスを使っています。
合わせガラスとは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んで作られた防犯や防音効果を付加したガラスです。

● ペアガラス
ペアガラスは複層ガラスとも呼ばれ、2枚のガラスの間に中空層と呼ばれる空気やガスの層を作り、室内と室外の熱の移動が抑えられる断熱機能を備えたガラスです。
この断熱効果のおかげで、冬場に暖房を付けても部屋が中々温まらない、冷暖房費が高い、暖房をつけると結露が発生して掃除が大変といった悩みを抑えることができます。
ただし、断熱効果を高めたい場合には、気密性の低いアルミサッシではなく樹脂サッシなどを使う必要があります。

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参照 YKK

● Low-eガラス
ペアガラスの中空層側に、Low-e金属膜加工という特殊な加工を施したガラスがLow-eガラスです。加工する面によって、遮熱タイプと断熱タイプ
に分けられ、Low-e加工を室外側にした場合は遮熱タイプに、室内側にした場合は断熱タイプに
なります。夏の西日などによる日射熱で部屋が暑いといった場合は、遮熱タイプのLow-eガラスにすることで日射熱による温度上昇を抑えることができます。
ただし、冬場の日射熱も遮ってしまうため、冬場に部屋が寒くなってしまう、といった場合は、遮熱タイプではなく断熱タイプが選ばれます。

● 真空ガラス
ペアガラスの間が真空状態になっているのが、真空ガラスです。
高い技術で作られている分高価格ではありますが、空気が存在していないので、
非常に高い断熱効果があります。